プロレス独り言

プロレス・格闘技についての雑感

プロレスにおける第一試合の重要性

最近、とはいっても約一カ月前の記事ですが気になるものがあったので紹介。その記事がこちら。

www.excite.co.jp

 

この記事では蝶野正洋氏が「前座」、つまりプロレスの大会における第一試合の重要性について語っています。プロレスの大会で一番重要な試合はメインイベントであることは間違いないことでしょう。では第一試合はどうでしょうか。

最近はプロレス団体の数が増え、プロレスファンといえどもすべての団体のビッグマッチを追うことができない人も多いかもしれません。先月は新日本プロレス大阪城ホール大会2連戦とスターダム両国国技館大会2連戦の日程が重なっており、またNOAH福岡国際センターと全日本プロレス大田区総合体育館も同じ日に開催されました。このようなビッグマッチの連続で、時間がないためにメインイベントしか見ることができない人もいるのではないでしょうか。またその大会をすべて見たいわけじゃないけど、メインイベントだけは興味があるから見る、という人もいると思います。いずれにせよメインイベントとはその大会の看板であり、その試合だけでも見る価値があるものだと思います。それに比べ、第一試合はメインイベントに比べて注目度は低く、日本では若手の試合が多く組まれる傾向にあります。このことは、「第一試合は比較的重要ではない試合」ということになるのでしょうか。プロレスファンでそのように思う人は少ないでしょう。むしろ「第一試合こそ重要である」と考える人もいます。それはなぜか。第一試合とはその大会の方向性を決めるものであり、それによって観客の熱量も変わってくるからです。最近では新日本とNOAHの対抗戦、横浜アリーナ大会での第一試合(正確には第0試合)、藤田晃生対矢野安崇がいい例でしょう。若手二人のこの試合によって、1月8日の横浜アリーナ大会は間違いなく新日本とNOAHの「対抗戦」としての熱をまとったと感じました。この二人の試合があってこその大会だったと個人的には思います。またアメリカのWWEでは第一試合からメインイベンター級の選手が登場したり、タイトルマッチを行ったりすることもあります。これは日本とは違ってWWEがテレビ放送されているため、プロレスファンではない人たちにもWWEというものを見てもらいたいという意味合いが込められていると思います。

記事の中に書いてあった「第一試合はメインイベントと同じくらい大事」という言葉と共に、改めて第一試合から注目してプロレスの興行を見ると、より一層楽しめるかもしれません。